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9月, 2019の投稿を表示しています

ハーバードで無印良品ブーム到来

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授業が始まって3週間。目まぐるしく毎日が過ぎていき、皆が口を揃えて「やる事が多すぎる…!」「息つく間もない」と話しています。 ただ、どのケースも読み応えがあり面白く、「今日はどんな議論になるんだろう…!」とドキドキしながら日々の授業に臨んでいます。 ここ3週間の授業で取り上げられたケースを少しだけ紹介すると、以下のような内容です。 Financial Reporting & Control (FRC)   会計の授業 - NetflixがDVDレンタル事業から、ビデオストリーミング事業にビジネスモデルを移行した際の会計処理の変化 売上はどのタイミングで計上するか、減価償却はどのように扱うべきか? - プロバスケットボールリーグ (NBA)の、チームオーナーと選手との間で起きた、給与水準の交渉 オーナーが故意に利益を過少計上して、選手の給料を低く抑えようとしているのではないか? Technology and Operations Management (TOM) オペレーションの授業 - ユナイテッド航空におけるフライト・スケジュール最適化のアプローチ 拠点空港(ハブ空港)と各都市の空港を放射状(スポーク)に結ぶHub&Spoke方式と、ハブ空港を設けずに各都市を線状(Linear)に結ぶ方式のメリット、デメリットは何か? -トヨタ自動車の米国ケンタッキー州の工場における「トヨタ生産方式」の取り組み カイゼン、アンドン、カンバン、ジャスト・イン・タイム、「5回のなぜ」等のトヨタの理念をどのように浸透させ、どのような効果があったか? Marketing マーケティングの授業 - ED治療薬のシアリス(Cialis)が、バイアグラに対抗するために取ったマーケティング戦略 バイアグラの牙城を崩すために、どの顧客セグメントに対して、どのようなメッセージを打ち出すべきか? - 米国の 電動工具市場でシェア1位のマキタ社から首位の座を奪うために、Black & Decker社が取ったマーケティング戦略 どのような商品名、色使い、宣伝チャネルを活用すれば差別化が図れるか? 3週間で約30個のケースを読んできましたが、その中でも特に盛り上がったのが、マーケティングの授業で扱われた 「 無印良品 」 のケースです

Required Course 1週目

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授業1週目が終わりました! 予想通りの忙しかったですが、どの授業も教授のファシリテーションが絶妙で、来週以降の授業も待ち遠しいです。 HBSでは1年生は選択科目が無く、RC (Required Curriculum)と呼ばれる必修科目を約90人のセクション(クラス)の仲間と勉強します。今学期の授業は以下の5つです。 Financial Reporting & Control (FRC) : 会計の授業 Technology and Operations Management (TOM) : オペレーションの授業 Leadership and Organizational Behavior (LEAD) : リーダーシップ、組織論の授業 Marketing : マーケティングの授業 Finance : ファイナンスの授業 このうち、毎日2つか3つの授業があり、1授業あたり80分。 3つ授業がある日でも、クラスルームにいる時間は4時間(80分×3授業)なので「大して忙しくないのでは?」という印象を受けるかもしれませんが、その80分のために、ケースの読み込み、宿題として出された問題への回答等、1つの授業の予習にだいたい2~3時間かかります。…なので、そこそこ時間がとられます! また、授業に加えて様々な「ソーシャルイベント」が組まれているため、毎日が本当にあっという間です。ちなみに、ついこの間の水曜の夜は、映画の『華麗なるギャツビー(The Great Gatsby)』をテーマにしたパーティーが開かれ、夜遅くまで賑やかでした笑 そして、今日(土曜)はセクション対抗の運動会のようなイベント。学期が始まったばかりということもあり、生徒同士の親睦を深める企画が盛り沢山です。 アメリカでのキャンパスライフは、「 良い成績 」、「 ソーシャルライフ 」、「 十分な睡眠 」の3つを全てを満たすことは難しく、この中から2つしか選べないと言われています。 良い成績( Good grades )を取るために勉強を頑張り、且つ、交友関係も広げるために色んなイベントに顔を出している( Social Life )と、睡眠時間は自然と短くなってしまう( Enough Sleep ) 良い成績( Good grades )も

オリエンテーション終了!

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新入生オリエンテーションが先週金曜に終わりました! 3日間のオリエンテーションは、毎日アクティビティが盛りだくさんでしたが、中でも特に1日目が印象深く、自分の気づきに繋がる内容が多かったです。 Dean's Welcome : 学長や著名な教授による、ウェルカムスピーチ。 ハーバードビジネススクールのミッションにもある通り、「世界を変えるリーダーになってもらいたい」という言葉は予想通り数多くあったものの、それと同じくらい「リーダーとしての品格」に焦点を当てた話が多かった。 ・「君たちは、自分一人の力でHBSに入学したのではない。家族、友人、同僚、先生など、お世話になった人達への感謝の気持ちを忘れないように。感謝の言葉を伝える日をカレンダーに予定として組んでおくと良い」 ・「裏方で支えてくれている人にも目を向けるように。例えば、休み時間にクラスルームの黒板をキレイに消して次の授業の準備をしてくれる清掃員などにも敬意を払い、声をかけてほしい」 ・「常に誠実であれ。ハラスメントや、試験で不正を働くようなことは、決してしないでほしい」 当然と言えば当然の話ばかりですが、「リーダー」というのは、周りを力強く引っ張っていくだけでなく、謙虚さ、誠実さを兼ね備えているべきだという、学長・教授の強い思いが感じ取れました。 Section Reveal : 940人の新入生を10個の「セクション」と呼ばれるクラスに分けるイベント。 (1セクションあたり94人) ハリー・ポッターで、あの喋る帽子がグリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンの4つの寮に組み分けするかのような、お祭り騒ぎ笑 HBSの場合 A~Jの10個のセクションに分けられ、同じセクションの94人とは1年間、必修科目を一緒に勉強することになります。このセクションの『色』が、HBSにおける学びの質に大きく影響するため、自分がどのセクションになるのか皆ソワソワ…! (セクションAは金融系で働いていた人が多いけど、セクションBはIT系のバックグラウンドが多い、などの偏りが出ないよう、上手く調整されてはいるのですが) 詳細は今年以降に入学する方の楽しみを奪わないためにも書きませんが、何ともドラマチックな方法で各生徒のセクションがアナウンスされました。最早、エンターテイメントの領