オリエンテーション終了!

新入生オリエンテーションが先週金曜に終わりました!



3日間のオリエンテーションは、毎日アクティビティが盛りだくさんでしたが、中でも特に1日目が印象深く、自分の気づきに繋がる内容が多かったです。
  • Dean's Welcome: 学長や著名な教授による、ウェルカムスピーチ。

    ハーバードビジネススクールのミッションにもある通り、「世界を変えるリーダーになってもらいたい」という言葉は予想通り数多くあったものの、それと同じくらい「リーダーとしての品格」に焦点を当てた話が多かった。
    ・「君たちは、自分一人の力でHBSに入学したのではない。家族、友人、同僚、先生など、お世話になった人達への感謝の気持ちを忘れないように。感謝の言葉を伝える日をカレンダーに予定として組んでおくと良い」
    ・「裏方で支えてくれている人にも目を向けるように。例えば、休み時間にクラスルームの黒板をキレイに消して次の授業の準備をしてくれる清掃員などにも敬意を払い、声をかけてほしい」
    ・「常に誠実であれ。ハラスメントや、試験で不正を働くようなことは、決してしないでほしい」

    当然と言えば当然の話ばかりですが、「リーダー」というのは、周りを力強く引っ張っていくだけでなく、謙虚さ、誠実さを兼ね備えているべきだという、学長・教授の強い思いが感じ取れました。
  • Section Reveal: 940人の新入生を10個の「セクション」と呼ばれるクラスに分けるイベント。 (1セクションあたり94人)
    ハリー・ポッターで、あの喋る帽子がグリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンの4つの寮に組み分けするかのような、お祭り騒ぎ笑
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    HBSの場合 A~Jの10個のセクションに分けられ、同じセクションの94人とは1年間、必修科目を一緒に勉強することになります。このセクションの『色』が、HBSにおける学びの質に大きく影響するため、自分がどのセクションになるのか皆ソワソワ…! (セクションAは金融系で働いていた人が多いけど、セクションBはIT系のバックグラウンドが多い、などの偏りが出ないよう、上手く調整されてはいるのですが)

    詳細は今年以降に入学する方の楽しみを奪わないためにも書きませんが、何ともドラマチックな方法で各生徒のセクションがアナウンスされました。最早、エンターテイメントの領域です笑
    「クラス分け」のような、ある意味、無味乾燥なイベントでも、どれだけ印象的・感動的な演出をできるか、というのは、ビジネスの世界で勝ち抜いていく上でも重要な視点なのかもしれないですね。

  • Interesting Snippets: セクションメイト(要するにクラスメイト)同士の自己紹介。各セクションには94人いるため、一人1分で話したとしても、全員が自己紹介するのに1時間半以上かかってしまう。。
    では、どうするか。
    「かの有名なヘミングウェイは6単語で物語を書いたみたいだから、君たちもやってみよう!」という無茶を言われ(笑)、そうは言っても6単語は流石に厳しいので、20単語以内という制約のもと、思い思いの自己紹介をすることになりました。
    20単語しか使えないと、自分の『断片』= "Snippets"しか話せませんが、限られた言葉の中から各生徒の生い立ち、性格、価値観などが垣間見られた気がして、なかなか面白かったです。
    自分の伝えたいことの本質を結晶化すると、実は本当に短い文字数/単語数で表現できてしまうものなんですね。
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    1回も履かれなかった赤ちゃん用の靴を売りに出さなければいけない。。
    そんな悲しい情景が自然と思い浮かぶ「物語」を6単語で完成させてしまう
    ヘミングウェイ、恐るべしですね。

  • Case 1 Lance Armstrong: ハーバードビジネススクールにおける学習方法の特徴である「ケース・メソッド」に慣れるために、練習がてら、最初のケース・ディスカッションがありました。
    その記念すべき一つ目の議論題材として選ばれたケースが、何とスポーツ業界における「集団ドーピング事件」。
    ツール・ド・フランスを7連覇した、アメリカの伝説的なプロロードレーサーである Lance Armstrong選手とそのチームが、どのようにドーピングを行い、どのような経緯でその不正が明らかになったか、という変遷辿るケース。

    このケースを基に、不正は何故起こってしまったのか。誰が被害者なのか。ドーピングを主導していたLanceは、どのようなリーダーか。どうすれば不正を防ぐことができたのか。不正が起こりやすい環境とは、どのような環境か。 などを議論をしました。
    2008年の金融危機、Facebookによる顧客情報の漏洩、昨今のトランプ政権の動向等、「影響力のあるリーダーのモラル」が問題視されている中、
    ・『正しい判断』ができるリーダーとして世界を引っ張っていってほしい
    ・問題発生した時に、部下がそれを躊躇せず指摘できる環境を提供し、それを素直に受け止められるリーダーになってほしい
    という思いが込められていたような気がします。
    このケースが、HBSでの初ケースとして選ばれたことは、なかなか示唆深いですね。

今日 9/2(月)は、Labor Day「労働者の日」で祝日ですが、明日から授業が本格的に始まります!

日々の大量の宿題に忙殺されないよう、定期的に学びを言語化していければと思います。

それではまた!

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