ハーバードも遂にバーチャルに…!

ハーバードではコロナウイルスの感染者は未だ出ていませんが、世界各国における感染の拡大により、ハーバードビジネススクールも遂に思い切り舵を切りました…!

クラスルームでの授業は今週いっぱいで終了となり、来週の春休みを挟んで、再来週 3/23(月)からはオンラインでの授業に移行することが決定しました。

このバーチャル・クラスへの移行は、ハーバードビジネススクールだけでなく、別の学部を含めたハーバード全体としての措置になるとのことです。

具体的にどのような方法で授業が行われるかの詳細はまだ分かりませんが、Zoomなどのコミュニケーションツールを活用することになります。

対面のケースディスカッションしかこれまで行ってこなかったHBSが、今後どのように学校を運営していくか全く想像がつきません。。90人の生徒が議論を通じてお互いから学ぶ、というスタイルが果たしてオンラインで成り立つのか…。

このレベルの大規模な学校運営の変更は、第二次世界大戦中にハーバードのキャンパスが軍事演習に活用された時以来とのことです。

また学部生については、学生寮でラウンジやバスルーム等をシェアしていることが感染の拡大に繋がりかねない、という危機感から

  • 学部の生徒は学生寮を3月15日(日)までに退去しなければならない
  • 3月16日(月)~3月20日(金)の春休みが終了し、授業が再開する3月23日(月)からも、キャンパスに戻って来てはならない (授業はオンラインで実施)

と学校側から今朝通知があったそうです…。

今回のハーバードの対応は様々なメディアからも注目されています。


バーチャルでのクラス参加はコロナウイルスが収束しない限り続く見込みで、今学期(5月末まで)の残り約2カ月はオンラインで完結しそうです。
また、5月末に予定されているHBS 2年生の卒業式も無くなる可能性もありそうです…。

今回の方針は今朝8時に突然大学側から言い渡されたので、生徒の間でも衝撃が広がっています。
特にHBSでの1年目は、セクションと呼ばれる約90名のクラスメートが毎日授業を共にし、非常に絆が強くなる分、来週以降、お互いの顔を見られず、そのまま夏休みに入り、2年生から始まる選択授業で90名がバラバラになってしまう…、ということを憂いている友人も多いです。

その他にも様々な不安が広がっています。

  • HBSでは成績の50%が授業での発言点だが、オンラインに移行した場合、生徒はどのように発言し、どのように評価されるのか?
  • 春休み(または夏休み)に生徒が国外に出た後、米国に戻ってこられなくなった場合、大学側はどのように対応をするのか?
    (アメリカ/ボストンではコロナウイルスが収束してHBSの授業が通常運営に戻ったが、生徒の渡航先ではまだ蔓延しているためアメリカに再入国できなくなった場合はどうするのか)
  • HBSキャンパス内のアパートや寮に住んでいる生徒も、今後、退去を求められるのか?
  • 学費の変更(払い戻し)はあるのか?
クラスルームにおける活気のある議論ができなくなるのは残念ですが、今の情勢を踏まえると、正しい対応なのかと思います。まだ不明確な事も多いですが、また近況をアップデートします!

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